坐骨神経痛の症状や治療、予防について

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膝・下肢の痛み

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最終更新日

2024.11.25

坐骨神経痛

【坐骨神経痛とは】

坐骨神経は腰から、おしり、太ももの後面を走行している非常に重要で、人体の中で最も太い末梢神経の名前です。

坐骨神経.jpg

右図:「日本整形外科学会 整形外科シリーズ」より引用

坐骨神経痛とは、病気の名称ではなく、症状を意味します。殿部(おしり)、大腿(太もも)や下腿(ふくらはぎ)の後面や外側、足背(足の甲)、足底(足の裏)、足趾(足の指)などにかけての坐骨神経が支配している領域に、神経障害が原因で生じる痛み、しびれ、だるさなどの症状のことを坐骨神経痛と呼びます。

【坐骨神経痛の原因】

坐骨神経そのものや、坐骨神経よりも中枢の坐骨神経に繋がる部位で神経が圧迫や障害を受けると坐骨神経痛として症状が現れることがあります。

  • 腰椎椎間板ヘルニア
  • 腰部脊柱管狭窄症
    (腰部脊柱管狭窄症の原因として、変形性腰椎症、腰椎圧迫骨折、腰椎すべり症、腰椎分離症、後縦靭帯骨化症、黄色靱帯骨化症など)
  • 梨状筋症候群

などが原因として考えられます。

【坐骨神経痛の診断】

坐骨神経領域(おしり、太もも、ふくらはぎ、足、足の指など)に痛み、しびれ、だるさ、などの症状がある場合、上記の原因疾患を調べるために、

  • 身体診察
  • レントゲン(腰椎、必要に応じてその他)
  • MRI(腰椎、必要に応じてその他)

を行います。

【坐骨神経痛と区別が必要な疾患】

  • 変形性股関節症、股関節唇損傷など股関節の疾患
  • 仙腸関節痛
  • 変形性膝関節症、半月板損傷など膝の疾患
  • 変形性足関節症
  • 足根管症候群
  • 足底腱膜炎
  • モートン病

その他、殿部や下肢に痛みを生じる疾患はいずれも区別が必要です。

坐骨神経痛と上記のような疾患の区別が難しいことも多くあります。

【坐骨神経痛の治療】

上記診察や検査などで坐骨神経痛であることが判明、または疑われた場合、坐骨神経痛の原因となっている疾患の治療とともに、神経痛に有効とされる様々な内服、外用薬(湿布タイプや塗り薬)、時には点滴などで症状を和らげます。原因次第では神経根ブロックや手術療法などが必要となる場合もあり、そのような場合には専門的な医療機関へご紹介させていただくこともあります。

坐骨神経痛を疑うような症状でお困りの際は、一度受診されることをお勧めします。

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